安価で手に入れやすい撮影用バッテリー Vemico NP-F550 / NP-F980 レビュー

撮影していると機材によってはバッテリーが必要になる場面が出てきます。

例えばカメラ本体に必要なことだってあるし、照明で使うことや、電動スライダー、はたまたモニターにも。持っている機材のタイプにもよりますが、私の機材はほとんどNP-Fタイプを使います。

家で撮影するにしても1つの機材につき最低2つは欲しいですよね。バッテリー切れたらすぐに次のに変えたいですし。

そうするとトータルで必要な本数ってバカにならない数になってきちゃうんですよ。1本あたりの値段が高いと、予算で泣きを見ることになります。

そんな時は中華製の安いバッテリーに逃げるのが鉄板なのですが、今回はオレンジ色が目を引くVemicoというブランドのバッテリーのご紹介です。

本製品はレビューサンプルをご提供いただきました

もくじ

NP-Fシリーズについて

元々NP-Fシリーズっていうのはソニー製バッテリーです。汎用性が高いので様々なサードパーティの機器で流用されていると記憶しています。

550はすでにソニーでは開発終了しており、基本的に出回っているのは互換バッテリーとなります。NP-F970はまだソニーストアで売ってましたが、1本あたり2万円くらいしました。NP-F550に関してはもう売っていませんでしたね。

でもNP-Fタイプのバッテリーを採用している機器はまだまだ多いですし、互換バッテリーを買わなきゃいけないよね。ってなった時にどのブランドを買うべきなのかっていう疑問も上がります。

中華製品が群雄割拠するこの時代。中華品はハズレを引くことが多いといえども、ある程度安くて品質もそれなりにちゃんとしたブランドを選別したいものです。

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今回紹介するVemicoは果たしてどうなのか!

ちなみに550とか980とかは容量と本体サイズこそ異なりますが、基本的には同じバッテリーです。

なので、550推奨と書いてあっても980を取り付けようと思えば可能です。重さが全然違うのでバランスがとれないといった副作用はあるかもしれないので注意です。

Vemico NP-F550

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NP-F550は容量を抑えてコンパクトにしたモデルです。

割としっかりした黒いケースに入ってきます。チャージャーも一緒にまとめられるので便利。

チャージャー用のUSB-Cケーブルはついてきます。アダプターはありません。

めちゃくちゃオレンジですね。個人的にはダサいと思います。だけどポジティブに考えるなら、黒ばっかりになるよりは色分けできていいかもしれません。

内容量は3,000mAh/22.2Whです。電圧は7.4Vです。

大きさは 70.5(長さ)x 38(横幅)x 20.6(厚み)mm です。どの容量のモデルも縦と横の長さは変わらないのですが、背丈が全然違います。

なので、機器によっては薄くないとはめられないだとか、大きすぎると後ろに重心が偏って使いにくくなる、といったこともありえます。

そういった意味ではこの550は汎用性が最も高いモデルですね。

重さは約100gでした。これくらいだと軽くていいですね。

機器の総重量が制限されるような時は、たとえ寿命が短くてもこの小さいバッテリーパックを付け替えながら使う必要が出てくるかも。

ビルドクオリティは上々です。2つともモニターに装着して試しましたが、ちゃんと動きました。

フル充電してから2日間放置してみましたが、2つとも勝手に放電したような形跡は見られませんでした。

中華系は品質管理が甘いことがよくあるので、これには個体差が出る可能性があります。しかし、少なくとも私の手元にあるバッテリーに大きな問題は見られず、今のところ良好に使えています。

私はこのNP-Fシリーズは外部モニターで使っています。

このモニターは「Atomos Shinobi」です。公式サイトには2,600mAhで約1.5時間使えると書いてあったので、実際にテストしてみました。

NP-F550はどれだけもつのか

テストでは4K30pの映像をa7iiiから出力。モニターのバックライト輝度を100%にし、ピーキングとウェーブフォームの両方を表示した状態で放置しました。

バックライト輝度や機能表示によってバッテリーの持ち具合は変動します。室内であれば輝度100%にする必要はほぼないと言ってもいいので、実際にはもうちょっと長く使えるはずです。

測定開始してから120分ほどで電源が落ちました。最後に見たときの残量はまだもう少し余裕がありそうなゲージでしたが、スパッと電源オフに。

まぁ3,000mAhだとこんなものなのかなという感じです。短時間の撮影や室内なら2つあれば十分ですが、外など充電できない環境に持って行くのはちょっと心許ない気がします。

コンパクトさと軽量さを優先しなければならない時は大活躍ですが、普段はこの後紹介するNP-F980のようにもっと大容量なモデルがおすすめ。

バッテリーチャージャー

充電器は一気に2つまでチャージできるタイプ。

端子は汎用性の高いUSB-Cです。

LEDで充電状況を確認することができます。充電中はバッテリー残量のゲージが点滅して分かりやすいです。

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NP-Fシリーズの中では最も大容量となる980。容量が多い分、単純にデカイです。

こちらは黒タイプ。オレンジ色のNP-F970と中身は一緒ですね。なぜモデル名が違うのかよく分かりません。

大きさは 70.5(長さ)x 38(横幅)x 68.5(厚み)mm でした。550に比べると約3.3倍ほどの厚みがあります。

底にはキャップが付属。使用しない時は端子部分を守れるようになっています。

バッテリー容量は7,800mAh/57.72Whです。電圧は7.4Vです。

トップ部分にはバッテリーの残量チェックができるLED。「CHECK」というボタンを押すと点灯します。バッテリー単体で残量の確認ができるのは便利。

例えばこのバッテリーが複数あって、撮影後にどれを充電すればいいのか分からなくなったとします。この残量チェック機能がなければ、しらみ潰しにチャージャーにはめるしかありません。

ちょっとしたひと手間を減らしてくれるのは地味にありがたいです。

重量は実測で304gでした。NP-F550と比べると、内容量は2.6倍で、重さは3倍になります。

これくらいあるとズッシリします。外部モニター「Atomos Shinobi」は本体自体が196gなので、それよりも大分重いことになります。

本モデルはチャージャーがついてこないタイプで、NP-F550のように黒いケースも付属しません。

こちらにはマイクロUSBケーブルが付属。アダプターはありません。

5V INPUTと書いてある方がバッテリー充電用の端子となっており、マイクロUSBケーブルを差し込むことで充電できます。チャージャーがなくても充電できてしまうのはかなり便利ですね。

ここのカバーがしっかりハマらなくてすぐ外れてしまうのはかなり鬱陶しいです。

NP-Fシリーズの充電器であれば流用可能です。NP-F550の充電器に差し込むとちゃんと充電されました。

マイクロUSB端子の逆側にはUSB-Aの端子。こちらは機器への供給用です。

こっちのフタは逆に硬いのが不満。もう少し外れやすいか、伸びてくれるとテンションがかからなくて良かった。

スマホの充電もお手軽に。

いわゆるモバイルバッテリーのようにも使うことができるため、汎用性はかなり高くなっています。

ビルドクオリティは問題なくて、2つともモニターでちゃんと利用可能でした。2日間ほど放置しましたが、こちらも放電などの現象は認められませんでした。

NP-F980はどれだけ持つのか

Atomos Shinobiで使った時、7800mAhのバッテリーだと約6時間もつと公式サイトに書いてあります。

3,000mAhを試した時は120分でした。単純計算で2.6倍すると312分、表記通り6時間強もつことになります。

このモニターに使うには十分すぎる容量であることが分かります。そのぶんバッテリーが重くてアンバランスになります。転倒対策などができていればOK。

Atomos Shinobi」は消費電力が低いモニターですので、もし照明やさらに大きいモニターに使用する場合はこちらの大容量バッテリーが必須となってくるでしょう。

レビューまとめ

以上、Vemicoのバッテリー「NP-F550」と「NP-F980」のレビューでした。

いずれも互換バッテリーとしての品質は悪くなく、問題なく使えました。バッテリーは消耗品で、いずれへたって使えなくなるので、安く手に入れられるのはありがたいですね。

私の持っている4つの個体は全て問題ないのですが、仕事で使うなら必ず何度か試しに使用してからの運用をおすすめします。

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