動画撮影で外部モニターを使うべき5つの理由

一眼レフカメラで撮影する時、背面の液晶パネルだけでは心許なくないですか?

パネルが小さすぎて、細かいところまで確認することができません。

私が持ってる SONY a7iii はチルトはできますけどフリップするタイプじゃないので、カメラの後ろから離れると映像が見えなくなります。

じゃスマホで連携して確認するか?といったら遅延があるし画質も悪い。

そんな時は外部モニターを使うと最高だよ!ということで、5つの理由を紹介していきます。

もくじ

外部モニターを使うべき5つの理由

大きいモニターで映像を確認することがいかに重要か。編集時にピントのずれや映り込みで悲鳴をあげた方なら分かると思います。

1カット1カットを丁寧に撮るには時間がかかるんですよね。ゴミを取り除いたり、フォーカスをちゃんと合わせたり。

これらを少しでも簡単に確認できるようにして、ミスや撮り直しをちょっとでも減らせるとそれはダイレクトに時間の節約へと繋がります。

今回はお気に入りのモニター「Atmos Shinobi」でその理由をチェックしていきます。

事前にゴミや映り込みに気付ける

この写真自体ややパースがついてしまっていますが、オレンジの枠線で囲った部分が映像表示領域。

右側のa7iiiの液晶パネルは3インチ(対角線7.5cm)。一方、左側のShinobiは5.2インチ(対角線13.2cm)。

何となくサイズ感の違いは分かると思います。

これだけサイズが違うと、それまではよく見えていなかった小さなディテールに気付けるようになります。

4Kで撮影していると、肉眼では気づけないものが視聴の邪魔をすることがよくあります。

例えば被写体に付着した糸くずやホコリ。アクリルに反射している周りの物。こういった映したくないものにいち早く気付くことができます。

編集でこういったミスに気付くとかなり痛手です。頑張れば消せますけど、時間がかかります。1つの修正にかかる時間がたかだか2〜3分だったとしても、それが何カットもあったら積み重なって長時間に・・。

撮影段階でそういったミスを減らせるならモニターへの投資は安い物です。時短はめちゃくちゃ重要。

フォーカスが分かりやすい

ピントが合っているエッジを光らせてフォーカスを分かりやすくする機能をピーキングといいます。

これがあるとなしではフォーカスの難易度が桁違いになります。

最近のカメラには標準で搭載されている物が多いんじゃないかと思われますが、中にはまだないのも残っているようですね

Shinobiではピーキングの色を赤や青といった目立つ色に変えることができます。太さも変えられるし、暗転するようなモードもあります。自分用にカスタマイズできるのが魅力です

マニュアルフォーカスで大活躍するのは言うまでもありませんね。マクロ撮影はピントを合わせる位置がややシビアなのでマニュアルが推奨されます。

カメラ搭載のピーキングも全く悪くないのですが、しょせん3インチパネルだと限界があります。

また、a7iiiの場合、マニュアルフォーカスにしないとピーキングが表示されません。オートフォーカスモードで見たくても使えないということになります。

適正露出にしやすい

編集時にカットが暗すぎたり明るすぎたりして悲しくなったこと、あるんじゃないでしょうか。

編集で救おうにも、普通のRec.709で撮ってたらかなり難しいですよね。

logで撮影していたらかなり融通は効きますので、ある程度適当な露出で撮ってもポスプロで救えます。しかし、そのぶんグレーディングにかかる時間が増えます。

Shinobiには映像の輝度情報を波形にして表示するウェーブフォームやヒストグラムなどが備わっています。

これらのグラフを見極めることで、より適正露出に近い映像を安定して撮ることができます。

特にガンマカーブをいじったプロファイルで撮影しているなら見た目が全く信用できないため、必ずこの波形を参考にすることになります。

ShinobiはなんとLUTもあてられるので、最終的なアウトプットに近い状態で撮影が行えるのが強み。

映像に別の色をあてて輝度の状態を見られるフォルスカラー。

赤色は白飛びしている、またはしそうな明るい部分。紫は黒潰れしている、またはしそうな暗い部分。

それぞれの明るさが一目瞭然なのでとても分かりやすくおすすめです。

カメラから離れても映像確認できる

外部モニターはカメラのホットシュー上に乗せて使うような方法もありますが、離れた場所でも使えるのが強みです。

真俯瞰撮影や、カメラを自分に向けて撮影する時なども役立ちますね。

1人で自撮りしているとスタンドインしてくれる人もいませんから、座った状態の構図を決めるためにはモニターが重要になります。

単純に長いHDMIケーブルを購入して、カメラから繋げるだけで延長可能です。

モニターはミニ三脚やホットシューアダプターなどを使って自立させましょう。

私はNATOレール派なので「Mafrotto Pixi」の上にNATOレールクランプを取り付けて、ケージ側にはクイックリリースレールを取り付けています。

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マジックアームを使って柱や机などにクランプするのもおすすめ。簡単にポジションとアングルを調整できます。

ただし安物を買うと重さに耐えらないことがあるので、高くてもまともなやつを買いましょう。

私のおすすめはマンフロットのバリアブルフリクションアーム+カメラブラケットセット。さらにスーパークランプも必要になります。

他の人に見せられる

自分はカメラの液晶で、別の人には外部モニターで映像を確認してもらうという体制が組めます。

2人以上で映像が確認できるとミスにも気付きやすいです。

そんなときに3インチの液晶パネルを交代で見るよりは、モニターを各々持って見れた方が効率良いですよね。

おすすめの外部モニター

私がおすすめするモニターは「Atomos Shinobi」。

5.2インチでフルHD、4K/HDR入力対応。タッチ式のIPSパネルで操作は簡単。

レコーダーが付いていない分軽くて、一眼レフで使うにはぴったりのモニターです。

ピーキングやフォルスカラー、ウェーブフォームといった豊富な機能を搭載しており、撮影スピードやクオリティアップに貢献してくれます。

さいごに

一眼レフカメラでの撮影時に外部モニターがあると捗る理由を5つ紹介しました。

  1. 事前に映り込みやゴミに気付ける
  2. フォーカスが分かりやすい
  3. 適正露出にしやすい
  4. カメラから離れても映像確認できる
  5. 他人に見せられる

カメラ背面の小さな液晶パネルで確認するよりも、大きな外部モニターで映像確認するとミスが減ります。

ゴミとかほこりは複雑なカメラワークじゃなければ編集時に消せますけど、それもやっぱり時間がかかります。

どれだけ撮影時にミスや余計な作業を潰していけるか・・編集の時短を目指すためにもモニターがあると便利ですね。

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