Appleの発表を何気なく見ていたところ、新しいAirpodsが出るじゃありませんか。
初代の発売日が2016年末だったので、もうそれから大体7年くらいか…。
月日が流れるのは早いものです。
いや実はね、丁度ソニーのイヤホン紛失して間もなかったので、新しいイヤホンにはアンテナのばしてたんですよ。
で、Airpods 4が発表されたわけですが、これが実に興味深かった。
インナーイヤーなのにノイキャン?
どうやら今回の新しいAirpods 4にはアクティブノイズキャンセリングがあるらしいぞと。
ええ?インナーイヤー型なのにノイキャン??
インナーイヤー型って耳に栓をしないから圧迫感が少なくて快適なんですが、その分外部の音が全然防げないという側面もあるんですよね。
ノイキャンのあるイヤホンを調べてみれば分かりますが、基本的にはカナル型っていって、イヤーピースがついてて耳にキュッとはまるタイプなんです。
だからこのAirpods 4のノイキャンが果たしてどこまで効果があるのか個人的に興味がありまして。
これは試してみなけりゃいかんでしょう…!ということで買っちゃいました。
ちなみにアクティブノイズキャンセリングのついていない廉価版のAirpods 4も販売されていますので、間違えなきよう。
先に言っておくとノイキャン一択です。
Airpods4の性能
ということでここからAirpods 4の気に入ったところを紹介。
実際ノイキャンの効果はいかほどか
実際に使ってみた感じで言うと、普通に結構効く。
耳への圧迫がないのに環境音が絞られていくの不思議。
実はインナーイヤーでノイキャンあるって初めてではなくて。
ちょっと前にSoundpeats Air 5っていうANCつきのインナーイヤーイヤホンをレビューしたんだけど、ちゃんと耳にはまらないと甲高いピーッという音がしたり、空気のボコボコ音が流れたりで扱いが少し難しかったんですよ。
だからこのAirpods4もひょっとするとその辺シビアなのかなと思ったんですが、クオリティは思っていたより高かったです。
基本変な音などは聞こえなくて快適。
たまに外を歩いていると、空気音がボサッボサッと歩くのに合わせて聞こえることはあるけど、装着感が甘い時かな。
インナーイヤーでほんとにノイキャンとかきくの?と思ってたけど、結論は結構効きます。
ケースの小ささもいい
ケースの小ささも気に入っています。
これ相当小さいからね、なくさないか不安になるくらい。
大袈裟に聞こえるかもしれないけど、他にもいくつかイヤホンケース持ってるから比較してみた。
一番スリムでしょ。
ポケットに入れても膨らまないからなかなか良い。
奥側のくぼんでいるところから手前に引っ張りだすようにすると取りやすいけど、滑るので1回落としました…。
ワイヤレスイヤホンは駅のホームとか下水道の近くで着け外ししたら絶対ダメです。
音質と空間オーディオ
個人的にはそこまで音質こだわらないと前置きした上で言うと、インナーイヤーとしては十分に良いと思います。
音質追求するならまずAirPodsじゃない気がするし、そもそもインナーイヤーでもないんですよ。
インナーイヤーを能動的に選ぶ時点で快適さ>音質なはずです。
空間オーディオの広がりも悪くなくて、ステレオよりもややぼやっとするけどライブ会場で音聴いてるみたいな気持ちになります。
固定とヘッドトラッキングの2種類があって、ヘッドトラッキングを選択すると、右を向くと音が左から聞こえてくるっていう、音の出どころが固定されて面白いです。
たぶんジャイロかな?で方向判定してるので、歩く方向を変えるとしばらくして音が前方向に追従してきます。
それが嫌なら単純に固定がいいですね。
会話検知機能が地味に役立つ
会話検知機能も気に入ってます。
自分が喋りだしたら音量がグッと小さくなるやつ。
咳払いくらいじゃ反応しなくて、ちゃんと喋り出すとスーッと小さくなる。
無音が3秒くらい続くと元に戻ります。
これのおかげでコンビニとかでわざわざイヤホン外す手間がなくなった…といえばなくなりました。
まぁ歯切れが悪いのは、「はい」とか「うん」じゃ反応しないので、ワンセンテンスは喋らないと感知してくれないから。
コンビニでもわざわざ「お願いしまーす」みたいに微妙に長い単語意識的に発しますからね。
この辺り細かく調整できたら最強だったなぁと。
正直Airpods 4はタッチ操作をミスることがまずないので、コンビニくらいなら外音取り込みにしちゃった方が楽かもしれんです。
純正品ならではのシステム統合
やっぱり純正品だけあってiPhoneへの統合の仕方がいいよね。
右上からスワイプして音量部分タップするとすぐにAirpodsの設定が出てきますから。
他のイヤホンだとアプリをインストールして起動しなきゃいけないじゃないですか。
私は複数のイヤホン持ってるんで、毎回アプリどこいったっけって探しちゃうんですよね。
Airpods4はその点すっごい分かりやすいよ、アプリないんで。
誤操作ほぼなし
よくあるワイヤレスイヤホンはハウジング部分をタップすると一時停止とか早送りみたいな操作に対応しています。
Airpods 4はうどん部分を2本の指でつまむことでタッチ操作ができます。
これ昔からそうだっけ?そうな気もする…。
タップっていうかつまみ操作?これは左右共通になっています。
● | 再生 | 通話応答 |
●● | 早送り | マイクオフオン |
●●● | 早戻し | 通話切り |
●長押し | ノイキャン切り替え |
こんな感じ。
長押しするとノイキャンと外音取り込みを切り替えられます。
ハウジング部分をタップするタイプだとミスることが多くてどうしても押すのが億劫になってしまったのですが、つまむという動作があることによって100%の確率で操作できます。
遅延も結構少ないね
M3 MacbookAirでよく動画編集してるんですけど、このAirpodsでも問題ないくらいの遅延でサクサク編集できます。
素晴らしい。
Type-C充電端子いいぞ
ライトニング端子さよなら、Type-C I love you.
マルチペアリング対応
最近割と普通になってきたマルチペアリングだけど、ないやつもまだまだあります。
Airpods 4は機能搭載してますね。
MacbookとiPhoneで瞬時に切り替えできます。
これあるとないとじゃストレスダンチだから嬉しい。
うーんという微妙なところ
あとはなんじゃこりゃって思った部分も。
ちょっと価格高いか
まず値段ね、ちょっとだけだけど。
アメリカだと179ドルが、日本だと29,800円。
アメリカは税入れてないだろうから10%の州で買ったとして196.9ドル。
これを単純にわると151円レートで計算される。まぁこんなもんと言われればこんなもんだろうけど、もうちょっと安くなってもいいような気がする。
そもそもAppleって値段の割には…って感じがあって、他のブランドのフラッグシップに比べるとどうしても見劣りするところあるよね。
実際SONY WF-1000XM6とか発売するのかよく分からないけど、同時発売だったらそっち買ってたかもしれんし。
音漏れはするよね
音漏れはインナーイヤーにしては少ないと思ったんですけど、他の知人に聞いてもらうとまぁまぁするなという返答でした。
普通の音量で聞いていれば何の音楽が流れているかは分からないと思います。
爆音で聞かなきゃ電車とかでも別にそんなにって感じじゃないかな。
昔のインナーイヤーはもっと音漏れしてたイメージあるのでそこまでネガティブに捉えなくてもいいかなと。
タッチ操作入れ替えられなそう
割と基本的な部分はカバーしてると思いますが、長押しで会話感知とか空間オーディオの切り替えにしたいなーって人もいると思うので、この辺カスタマイズできたらなお良しだったかも。
かといってアプリ入れなきゃいけないよって言われるのも嫌なので、iOSで対応してくれやしませんかね…!
バッテリーの持ち悪い
バッテリーは短い印象。
ぶっ続けで1時間使ったところ25%減りましたので、単純計算するとイヤホンは4時間で空になるね。
ノイキャンオン、会話感知オン、空間オーディオオンの全盛り仕様だったから、最短でこれって感じ。
SONYのWF-1000XM5とかはノイキャンありで8時間だったから、もうちょっと長持ちして欲しかったな。
ちなみにケースにイヤホンを入れた状態で蓋を開くとiPhoneで電池残量見られる仕組みは健在。
Magsafeがなくなった
あとMagSafeがなくなったらしい。
正直私としてはMagSafeあるやつ別に持ってたことないから、それいる?って感じなのはある。
そもそもMagSafe充電遅いからね。
結局有線が最強だし、ワイヤレスがどうしても使いたければ家にあるワイヤレス充電機におけばいいんで、個人的には問題なし。
まとめ
ものすごい久々にAirpodsにしたんだけど進化してるなーという感想…まぁ7年ぶりだから当然か。
私は余裕で買って良かったなと思ってます。
純正のシステム統合が使いやすいし、タッチ操作楽だし、ケース小さくて持ち運びやすいし、耳に負荷ないのにノイキャンで音静かになるし…と細々したところまで良い感じなんですよ。
長時間連続で使いたい人にはうーんて感じだし、そもそもカナル型に抵抗ない人はProとか他のブランドの方が音質も性能もいいと思うんだよね。
だけどインナーイヤーでここまでノイキャン効くっていう、着け心地と使いやすさを両立したイヤホン珍しいんでグッドです。
というわけでAirpods 4でした。