低予算で買えるハイスピードカメラってSONYくらいしかなくない?

ハイスピードカメラのおすすめはどれ?

ハイスピードカメラが欲しくてネットで情報を探し回ったゲームギークです。

Googleでハイスピードカメラを検索しても、大手サイトの適当なまとめ記事しか出てこなくて情報を探すのが大変だったんです。

だってスローモーション撮れるハイスピードカメラのおすすめってタイトルなのに、撮影可能なfpsに触れてないのがほとんどなんですよ。

あまりにも適当すぎる…。そんな記事が「ハイスピードカメラ おすすめ」で出てきてしまう世の中。

私の検索不足の可能性も否めませんが、色々探してみた結果として妥当な値段で購入できるのってZV-1しかなくない?っていう結論になりました。

この記事が一般人でも手に入れやすいハイスピードカメラ探してる人に読まれたらいいなと思ってますが、SEOの暴力で日の目を見ないかもしれません…。

もくじ

ハイスピードカメラとは

ハイスピードカメラはめちゃくちゃ簡単にまとめるとスローモーション撮影を行えるカメラのことです。

通常我々がYouTubeやテレビ、映画などで見るフレームは1秒間あたり24コマ~30コマが基本です。ハイスピードカメラはその数十倍、数百倍以上のコマ数で撮影が可能です。

これにより、通常のカメラでは捉えることができないような非常に短い時間の変化や動きを詳細に記録できます。

どれだけのコマを撮影できればハイスピードと定義されるのかは厳密には決まっていませんが、通常は1,000fpsなどを超える超高速タイプを示すかと思います。個人的には360fpsくらい撮れたら十分ハイスピードです。

しかし1,000fpsを越えて、かつフルHD解像度、画像非圧縮などの条件を揃えようとするとどうしても業務用カメラになり、めちゃくちゃな値段になってきます。

Freefly Waveという小型ハイスピードカメラは定価が8,000ドルです。130円レートで104万円ですよ。レンタルですら1日2万円程度になります。それでもこれはかなり安い方。

業務用ハイスピードカメラのPhantomなどは1日レンタルで30万近くします。

一般人・アマチュアが使うにはちょっとハイレベルすぎるし値段が異常すぎるので、安価で買えるハイスピードカメラは一体どれなんだ?という調査を行いました。

240fpsならスマホで十分

240fps、これはもしプロジェクトを30fpsで制作していたら実に8倍速になります。8倍速だともはや結構なスローモーションです。

人の動きなどを撮影するなら割と十分なレベル。例えばiPhone14 Proで撮影してみると解像度もフルHDですし、多くの場合スマホで事足りるでしょう。

なので個人的には240fps以下はハイスピードカメラとしてカウントしません。スマホでいいんだから。4Kの場合は話が違いますけど。

私の場合はモニターなどの評価を行うためにさらに高速なカメラが必要だなと感じていました。そこで360fps以上で撮影できるカメラを探したところ、手の届く範囲の値段は現状SONYのコンデジシリーズしかないことが分かりました。

おすすめの低価格HSカメラ

現状10〜20万程度の低価格で買えるハイスピードカメラはSONYしか選択肢がないです。

ここで紹介するものは高価なハイスピードカメラと比較すると機能や解像度に制限がありますが、一般的な実験や趣味用途には十分な性能を持っています。

SONY ZV-1

ソニー(SONY)
¥78,000 (2024/11/18 15:50時点 | Amazon調べ)

今買うならSONY ZV-1かな。

最大960fpsでのフルHD撮影に対応。長さは1秒間までですが、30コマで考えると32倍速なので1秒の撮影で32秒のクリップになります。

イメージセンサー読み出し有効画素数が1244×420に低下するため、画質は粗くなります。さらに粗くして3秒撮影することも可能です。

レンズは24-70mmで、最短撮影距離はワイド端で5cm〜、テレ端で30cm〜です。テレだとそんなに寄れません。

ZV-1よりも新しいZV-1Fや次世代モデルがありますが、こちらはハイスピードに対応していない点に注意です。

SONY RX100VII

ソニー(SONY)
¥165,856 (2024/11/18 15:50時点 | Amazon調べ)

SONY RX100VIIでも960fps撮影可能です。

基本的なハイスピード動画撮影性能は一緒ですが、レンズが24-200mmとZV-1よりもズームできるのが強み。

ただし最短撮影距離はワイド端で8cm〜、テレ端ではなんと100cm〜となります。1m離れるのは室内だとまぁまぁキツイので、外での撮影が目的の方には良いかもしれません。

値段は2倍になりますし、室内撮影の場合は安価なZV-1の方がおすすめ。

エンドトリガー機能

ソニーコンデジはどちらの場合もエンドトリガー機能を持っています。これは常時映像収録しておき、ボタンを押したらそこから時間を遡って映像を切り出すというもの。

業務用カメラにもついてる機能ですが、いつ撮影タイミングがくるか分からないのに1〜3秒間という短いチャンスしかない場合、事象が起こってからトリガーするため極めて有効な手段です。

DJI Osmo Action 5 Proの登場

最近DJI Osmo Action 5 Proが発表されて、240fpsで撮影すると内部で補完フレームを追加して960fpsでアウトプットするようです。

画質はフルHDなのでZV-1よりも高画質で撮影することができます。

ただしやはりレンズはワイド系なのと、あくまでフレーム補完なのでリアルには映像を切り取れていない点に注意です。

激しいアクションを撮影するなら良さそうですが、何かの検証用に使うには役不足かもなというのが正直なところです。

DJI
¥55,000 (2024/11/17 00:40時点 | Amazon調べ)

結論

それなりの解像度で4〜10秒など長いクリップとして保存したい、4Kで撮りたいといった場合はどうしても業務用カメラになります。

用途が特殊なだけあって、めちゃくちゃ使う予定がないと5,000ドルとか8,000ドルとか比較的安価と言われるハイスピードカメラでもとてもコスト回収できないのでレンタルの方がおすすめです。

YouTuberがガジェットの機能紹介などの一貫でハイスピードカメラを使いたい場合は、先述のソニーコンデジかスマホを使うのが最も良い選択肢でしょう。値段もまずまず手が届くし。

どうしてもハイスピードが必要というわけでもないなら、紹介方法や表現といったアプローチを変えるのが一番平和な気がします。

ということで以下結論。

  • 240fpsで十分→スマホ
  • 1〜3秒間の960fps→SONYコンデジ
  • もっと長い・または4K映像→業務用
  • お金がない→アプローチ変更か諦め

いや他にもこんなのあるよって知ってる方いたらTwitterで教えて下さい…!

  • URLをコピーしました!
もくじ