ライトにはちょっとこだわっておきたい ゲームギーク です。
ここ最近サブで使えるライトを探してたんですよね。
YouTuberがよく背景とか、見切れてもいいようなスティック型のライト使ってますよね、あれめっちゃいいなと思って。
今回買ったのが「NANLITE PavoTube 15C」で、思っていた以上に使いやすく活躍してるのでレビューしていきます。
NANLITE PavoTube 15Cの概要
「NANLITE PavoTube 15C」はスティックタイプのバッテリー内蔵RGBライトです。
全長は77cmで直径は4.8cm。
普通に蛍光灯って感じのサイズで、短すぎず長すぎず丁度よいです。
重さは827gで、重くないといえば嘘になる。
片手で端っこを持つと筋肉にきますけど、真ん中付近持ったり両手で持つなら問題なし。
ライト部分はディフューザーのようなもので覆われていて中を確認することはできません。
しかし、ライトを点灯するとこのようにLEDであることが分かります。
ライトはバーの前面半分だけで、背面側はクイックガイドになっています。
意外と便利そうに見えて全然読まないんだけど、スペシャルエフェクトっていう演出モードは分かりにくいからそれ使う時に読むくらい。
このライトは360度全部が光るわけではないので、その点は注意です。
左側のハンドルには電源ボタンがあって、透明な柔らかいカバーで覆われてます。
その端にはDC端子があり、DC15Vと書いてある端子を使ってバッテリー充電を行います。
黒のIN・OUTと書いてあるのは同期用ポートで、これは複数のPavoTubeを数珠つなぎにして一気にコントロールする時に使います。
右側のハンドルには6つの操作ボタンがあり、これらをポチポチ押すことでHSIモードにしたりRGBモードに切り替えたりします。
すぐ左にOLED画面があるため、ここでライトの輝度や色温度などを把握できるので便利です。
先端には2つのつまみダイヤルがあって、1つが数値の変更、1つがメニューの移動となっています。
慣れるまではどっちがどっちか混乱しがち。
他のCシリーズとの比較
このシリーズには6C、15C、30Cとありますが、それぞれ長さのことを表しています。
6Cは25cm、15Cは77cm、30Cは117cmです。
私は主に卓上撮影がメインなので、77cmが最も丁度よいサイズでした。
6Cだと小さすぎて他の小型RGBライトと差別化できませんし、117cmもあると長過ぎて置き場所に困ります。
私は狭い室内や机の上での使用を前提として買ったので、外で使うなら大きい30Cの方が良いかも。
15X、30Xとの違い
今回紹介しているのは数字の後に「C」がつくシリーズですが、「X」がつくシリーズもあります。
Xはプロ向け仕様となっていて、アプリに対応していたり、ピクセルごとに色を変える機能が付いています。後は演色性がより高い。
ピクセルごとに色を変えられるのは非常に面白いと思いますが、値段がCの2倍以上します。
値段的には本当にプロユースって感じですね、個人で買うには1本あたりの単価が高すぎると思います。
NANLITE PavoTube 15Cの特徴
「NANLITE PavoTube 15C」の特徴を見ていきます。
しっかりと明るめのライト
明るさに関しては結構心配だったのですが、卓上使用では相当明るいです。
キーライトとしてはちょっと足りないと思いますが、サブで使うには全く問題ない輝度で安心しました。
色温度は2700K~6500Kまで可変でき、範囲としてはこれも十分です。
HSIモードやRGBモードが鮮やか
CRIは平均95で、色再現性は高め。
HSIモードやRGBモードでは、それぞれ色相・彩度・輝度を組み合わせることで多彩な色を演出できます。
映像って意識してないと気づかないこと多いんですけど、ものすごく色にこだわられていることがあります。
クラブのシーンとかはピンクとかブルーのライトが散りばめられてるし、ナイトシーンでもブルー系になります。
物撮りでもサイドからカラーライトを当ててあげることで、白光とは異なる艶やかな映像・写真に仕上げることができます。
RGBモードは様々な色に移り変わっていくので動画では綺麗に見えます。
他にも半分ずつ赤・青で交互に点滅する警察ランプみたいな演出モードもありますが、これは映画とか撮る人たち向けで私はほぼ使いません。
映像クリエイターならRGBスティックライトは是が非でも持っておきたい機材。
細いため置き場所が工夫できる
ゴツい灯体とは違って細い蛍光灯のようなシェイプをしているため、置き場所が工夫しやすいです。
角や壁にパッと立てかけて使うことも可能です。
付属してくる三脚のアタッチメントを使えば簡単に空中に架設できます。
私はライトスタンドにグリップヘッドとポールを取り付けて、先端にアタッチメントをつけてます。
これでかなり自由にライトを設置できます。
基本的には机の上とかにゴロンと置いて使いますけどね。
両端のグリップが見えないように工夫すれば映像内で見えても良いライトソースとして活用できます。
これが小さいライトとかだと両端が見えてきてしまうので微妙なんですよね。
240p撮影でもフリッカーなし
ライトの周波数は30KHzを超えているため、フレームレートの高い撮影でもフリッカーを防げます。
ということでテストしてみました。
私が撮影できるのはiPhoneの240fpsが限界ですが、30pで考えると8倍速なのでそれなりに十分な検証かと思います。
CCT、HSI、RGBの3モードで確認しましたが、フリッカーは起きていません。
操作が直感的でかんたん
ボタンの数が多く、モード切り替えが簡単なのがポイント高いです。
ボタン数が少なかったりすると1つのボタンを長押ししてモードをサイクルさせなきゃいけないこともあるので面倒なんですが、その点PavoTubeは充実しています。
輝度なども横のつまみダイヤルをひねるだけなので直感的。
MENU移動などは慣れるまで少し手間取りますが、慣れれば早いです。
バッテリーの減りは速い
バッテリーの減りは輝度やモードによっても変動すると思いますが、体感ではかなり速いです。
室内であれば、DCケーブルを接続して給電したまま撮影することもできます。
1つ不満があるとすれば、ケーブルをさしても充電されているのか分かりにくいところ。
実は背面の「3.4 Candle Light:」という文言辺りがオレンジ色に薄くぼんやりと光るため、この状態であれば充電されています。
実際にどこまで充電できたのかも一見分かりにくいので、OLEDで分かるようにしてほしいですね。
残念な部分
最初は気になってなかったんですが、使ってるうちにコレ使い勝手悪いなって部分が出てきました。
まず電源ボタンと操作ボタンの位置が逆側にあること
電源を入れたらひっくり返してボタン側を持ち直す、という行為が毎回必ず発生するんですが、これが地味にだるい。
もう1つ、地面にゴロッと置いて使おうとすると、角度によっては安定せずにコロコロ転がることがあります。
ライティングの角度を調整しにくいので、できればもっとしっかり止まるように設計してくれれば… と思います。
レビューまとめ
- 輝度は十分明るい
- RGBモードや演出モードが多彩
- 映像内に見切らせて撮れる
- 細いので置き位置を工夫できる
- フリッカーなし
- バッテリーが速くなくなる
- 操作部から電源ボタンが遠い
- 充電できてるか分かりにくい
- アプリ非対応
以上「NANLITE PavoTube 15C」についてレビューしました。
値段は定価で27,500円と高めだったので迷ってたんですけど、買っただけの価値はしっかりあって、めちゃくちゃヘビーローテーションに入る機材でした。
普通にサブライトとしても活躍するし、ツートンカラーにしたい時も良いし、被写体の奥やアクリルの下からこのライトが見えるように設置しても良い映像が撮れます。
外で長時間使うならバッテリーでの充電が必須ですが、室内ならあまり気にしなくて良いのでガンガン輝度100%で使いましょう。
スティック撮影ライトってAmazonを見ても色んなブランドから出ていますが、全長が長くてクオリティの高いライトはこのPavoTubeなので、ぜひチェックしてみてください。